学校理念・方針

本校のあゆみ

大分高等学校は大分外国語学校を前身として、昭和27年に大分県知事の許可を受けて、大分市金池町において、男子普通科高等学校として発足しました。

後、男女共学校として商業科を併設し、さらに自動車工業科も加えて発展の道をたどり、金池町から大道町に移りましたが、よりよい環境の地を求めて、昭和51年4月を期して、現在の地明野に再度移転してきました。

平成18年4月に大分中学校を新設、中高一貫教育を通して広い視野を持ち社会に有為の人材教育をすべく、教育活動と実践に前向きに取り組んでいます。

教育大綱(建学の精神)

教育基本法に定める目的および方針にもとづき、各科において必要な基礎学力を徹底させるとともに、生徒各人の長所を生かし、誠実・自立の精神を養うことにより、平和社会の建設と前進に役立つ人物の育成をはかる。

校訓

本教育が目指すもの(教育理念)

「5教育価値」に基づく教育

教育は、人格を総合的に創り上げる創造活動です。これを「全人教育」とよんでいます。
本校では、この「全人教育」を教育の根本思想においていますが、これを組み立てている教育の要素を「5教育価値」と名づけ、その具体化と実践をもって、教育の基本理念としています。

「5教育価値」

知育
人類の残した文化遺産を受けとめ、それを基盤としてより深い知識と豊かな人生を育む活動。
徳育
思いやりのある人間を育て、市民として正しい生活能力をつちかうための活動。
体育
健全な市民として生きるためのたくましい心身と、集団的協調意識を向上させるための活動。
美育
感動する心(情操)を育てて、文化社会の発展と豊かな生活に寄与できる審美感と想像力を育む活動。
気育
生活意識や学習意欲に満ち、強じんな精神と行動力をもつ、たくましい生活活動。

これらを要約したものが「校訓」です。

「人生の創造」をめざす教育

「校訓」をわかりやすくいえば、

  • "創造"とは、「豊かな人間をつくること」
  • "敬愛"とは、「正しい人間をつくること」
  • "気力"とは、「たくましい人間をつくること」

これらをつづめいえば、本校の教育は、各学科やコースを通して、個々人の個性や能力を高める中で、「将来の市民として、豊かで・正しく・たくましい(幸福な)人生を創りあげていくための力をつけること」を教育の基本理念の1つとしています。 そして、これを目標化したものとして、次の3つの「目指す人物像」(実践目標)をおいています。

  • 自立的で創造力のあふれた人
  • 誠実で礼儀正しく、人間味にあふれた人
  • 健康で労働を尊ぶ、気力にあふれた人

「行学一如」を生かす教育

本校の教育の目標とするものは、人間形成としては、"全人教育"であり、生活形成からは、"市民育成"です。前者は「5教育価値」の帰結であり、後者は「人生の創造」の結論です。

そして、これらの考えを実行的かつ継続的なものとするために、本校では教育の内容を、「学校という既成のワクにおいてのみ考えるのではなく、学校に学んだ一人の人間が、実社会において思考し、行動し、これらを開花させ、自己の人生を結実させていくまで」という、生涯学習の視点においてます。

そして、教育を観念的な画へいに終わらせないために「和」と「行」の合一、即ち、学んだことを日々の生活の中で生かし、そこに教育の真髄を発揮させる、という考えのもとに、「行学一如」をもって、本校教育の基本理念の全体的結論としています。

「行学一如」を生かす教育

創立60年目の節目に、卒業生は24,928人を数え、本校の精神は実社会において着々と結実しています。私学である大分高等学校の設置者は"学校法人 大分高等学校"と称し、法人理事会を代表する理事長が経営の責任者であり、学校教育に関する責任は理事会において任命された校長(理事)がこれを負います。 私学も公立と同じく公教育を行う教育機関であり、憲法や教育基本法にのっとった教育実践がなされます。ただ私学は、公立校の画一的教育を越えたところにその存在価値があるとされ、独自の教育・校風が要求されるといえましょう。 本校は、本校の「教育大網」実現のため、教育条件を完備した施設設備をもつ、よりよい環境と、教師陣のもとに、長期教育テーマを「新しい私学の創造」におき、

  • ○ 進学指導の効率的特訓...特進クラスの充実
  • ○ 就職指導の計画的展開...よりよい就職の道の開拓
  • ○ 生活指導の徹底的実践...礼儀正しく厳しい躾(しつけ)による人間の形成
  • ○ クラブ活動による人間性の向上...体力・情操の育成強化

の4点をもって、真の私学創りに邁進しています。