こんにちは。大分高校特進、特進部長の小林です。
大分高校が文部科学省の⾼等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)に選ばれ、その第1回講演が7月23日(火)大分高校特進にて行われました。
記念すべき第1回の公演は、福岡工業大学情報工学部教授の徳安達士先生にお越しいただきました。
徳安先生の研究テーマは、人工知能を用いた次世代外科医療の実現です。
まさに、デジタル技術を用いて、”今の既存の医療”を変革し、医療をより良いものにするというDX(デジタルトランスフォーメーション)の一例に触れることができました。
テーマ①:情報モラル
情報技術の急速的な発達と普及が進む中、日本は他の先進国から大きな遅れをとっています。この状況において生徒一人一人が日本を担うものとしての自覚を持ち、日本社会の発展に寄与していく必要性があるということ。そうした事態を回避するために、一人一人が情報社会における正しい価値基準を身に付け、既存サービスの上に成り立つ新たな付加価値を共創していく姿勢が不可欠である。そこで1時間目は、情報社会におけるモラルについて、また誹謗中傷などのネット犯罪がなぜ無くならないのか、生徒と一緒に考えながらの充実した内容でした。
誹謗中傷などのネット犯罪を制御するために「教育の徹底」の必要性を改めて考える機会にもなり、私にとっても実りある一時間となりました。
テーマ②:医療×AI
近年発展が著しい情報技術は、医療の世界にも浸透しています。徳安教授が研究を進めている、AI(人工知能)を内視鏡外科手術に適応し、外科医の視覚的認知機能を補助する医療機器の開発のついて講演していただきました。講演ではAIがどのようにしてヒトの臓器や病気の判断ができるようになるのか、また、実際の外科手術においてAIがどのような役割を果たしているのか、とてもリアリティのある内容に生徒達も引き込まれていました。
AIが「目で判断できるようになった」はとても衝撃的な内容でした。
またこの時間では、プレゼンテーションにおける「聞き手のマナー」についても触れられ、最後の質疑応答の時間は非常に大盛り上がりでした!今回は3学年対象でしたので、次回の1・2学年対象の講演会が楽しみです!大分高校特進コースの生徒達がプレゼンを「聞くプロ」になってより有意義な時間が過ごせるようになればと期待しています。
今回の特別授業の生徒達の感想は次回、記事にしたいと思いますのでお楽しみに!!
生徒にとってはもちろんのこと、我々、教員にとっても勉強になる実り多い授業でした。徳安先生をはじめとして、この授業の準備に尽力して下さった皆様、本当にありがとうございました。